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›2007年01月21日(日)

恐ろしい役者。

やっと、やっと「鉄コン筋クリート」を観て来ました。
先週行くつもりだったんですが、既に1日に1度の上映になっていて、日曜日の昼頃にそれに気がつき、翌週(つまり昨日から)の上映がある事を予定発表まで心底祈っていました。良かった、上映してくれて!しかも時間が夕方に変更になってくれたのも良かった!(笑)。

実は、最初発表になった時にはこの映画を観に行くつもりはなかったんです。
どうして観ようと思ったかと言うと、12月に「硫黄島からの手紙」を観に行った時の予告編を観て、というか、予告編での声を聞いて、凄く凄く観たくなったの。で、その帰りに前売り券をすぐに購入しました。あの予告編を聞かなかったら(観る、ではなく、聞く、だった)多分観なかっただろうと思うのだけど、ミーハーに「二宮和也」の声を聞きたいという思いではなくて、この恐ろしい役者が、表情とか仕草を全て排除した時にどんな表現をするのかを確かめたくなったので。

結果として、やっぱり恐ろしい役者、でした。それ以上わかるつもりもないけれど、それ以上の事はやっぱりわからなかった。
本人も思い入れのある作品が原作で、非常に演じるのにてこずったと言う様なインタビューをあちこちで読んでいましたが、この役が回ってきた事は非常に幸運なのだろうと思う。それは、二宮自身にとってという意味も勿論あるけれど、この作品にとっても、この作品を観た人にとっても。と言うと褒めすぎ?
だって原作も読んでない、初めての「鉄コン筋クリート」だった私には、クロの声は文字として見た時でも、今後ずっと「あの声」でも聞こえるのですよ、二宮くん。でも、きっと二宮はその責任の重さを充分過ぎるほどに理解しているんだろうし、その声が私にとっての「クロの声」であるなんて原作付き作品にしてはありえないくらいの確率で起きる奇跡を見せ付けられた気分です。
そうそう、例えば「ミーハーな」気持ちで観るきっかけができた人がいたとして、それはやっぱり有効で幸運なのだと思うよ。この作品に限らず。その部分を二宮は「アイドルとして」知っているんじゃないかな。ああ、やっぱり恐ろしい…。

結論として、やっぱりこの人にコンサートで軽々しく「にのー」と呼びかけたり、手を振ったりするのは控えようと思います(笑)。
そして、やっぱり、恐ろしい役者は大好きです。だから二宮がまた舞台作品に出演する事がもし今後あったら、絶対に何を差し置いてもチケットを必死に取って劇場に馳せ参じよう、そうしよう…。

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