Peaceful Days

※プログラムを購入しなかったので違ってる部分があったら教えてください。
・スサノオ-創国の魁-
キムシン作品初体験（新人公演の演出してたのを観た事はあるような気がするが）。全体的な印象は「白夜伝説（＠星組）」って感じでした、ははは。ていや、白夜よりはいくぶん展開マシでしたけどね。
観劇前に「キムシンは独特」と聞かされていたのですが…た、確かにとっても独特。あそこまで群集芝居ばかりの宝塚作品は初めて観ました。いや、とにかくモブが常に沢山いるって言うのは「グランドホテル」で観てるんですが、それとは明らかに違っていて、なんつーかうーん「学芸会で村人が沢山出てくる話」みたいな感じ。下級生までザクザクと常に舞台上にいるという状況に近いので、出番が少なくてつまらんという事態はなさそうですけど見つけるのは大変そう…。ヤマチノオロチが「きゃー」な場面とか。ヅカでこういうの観たいワケではないんですけどーって思ってしまった。かと言ってへっぽこなハリボテ出されたらもっと萎えるんだけどさ。

出演者ごとにちょっとコメントしておくと、まずは主演のコム（朝海ひかる/スサノオ）は、ポスター通りにルックスがメフィ様（※松本潤）してました。ゆえにとっても好み（笑）。途中で絶命する場面があるんですが（主役が途中で死ぬんかー！と内心ちょっとビックリした）その場面、カッと目を見開いたままで死んで、スポットが落ちるまでずーっと目を見開いているのはスゲーと思った。結構あそこ、暗転まで時間あったからさ…。そしてヒロインのまーちゃん（イナダヒメ/舞風りら）、相変わらず華やかさが足りない子だなぁと…（舞台化粧がヘタなんだろうか）。ヒロインとしての押しの強さがないんだよね。人身御供にされた姉たちが生きていて囲まれる場面があるんですが、姉さんたちに埋もれてしまってはアカンやろ、ヒロインなんだから…。宙組から客演のミズしぇん（アオセトナ/水夏希）。二番手扱いだけあってオイシイ役！ナツメさんとリカちゃんがやった（ナツメさんのは写真でしか見てないけど）アップルツリーのヘビ役を思い出したよ。扮装からなにからイカガワシイ、違った、いかにもアヤシイ感じで、悪好きだったらふらふらーっとやられるだろう感じ。ぞくっと来る感じが「イケナイとわかりつつ魂持って行かれるよ、あれは」と妙な説得力になってたし、ハマり役だったと思う（誉めてます）。専科からガイチ（初風緑/アマテラス）…あのー、ガイチは新専科ではないんでしょうか（素朴な疑問）ま、どっちでもいいんですけど。肩で風切ってた頃のガイチしか頭にない私には衝撃でした（そしてガイチが歌のヒトになっている事は更に衝撃）。もともと声が高くて見た目の割に（←失敬）オトメなタイプではあったんですけど、女役にここまで違和感ないとは。時は流れているのだねぇ。でもやっぱ小山に似てると思う（真剣）。壮一帆（月読）は狂言廻しやってて、儲け役だったのではないかと。最初に銀橋渡る場面もあったし。でも私この人ってやっぱり悪役顔だと思うんだよなー。印象には凄く残るタイプなんだけど…どっちかっていうと職人系なんではないの？感が拭えない。押されてるんですか、そうですか…。で、最後に個人的ヒイキのKIMU（音月桂/アメノウズメ）は出番が後半までなかったので出てきた時は「待ってました！」とばかりに張り切ってオペラグラスを構えてしまったよ（苦笑）。女役だったんですが「オトコでもオンナでも演れちゃうのー」という設定だったみたいで（※芸能の神様ですし）、声は余り高く作ってないけど見た目は女性寄り。気を抜くと仕草がオトコっぽくなってしまって「あらヤダ」とばかりに取り繕ってスマイルーみたいな。逆設定だけど忍っち（＠マンハッタン）に見えてしかたなかったっつーの。思ったよりはかわいくて（どんなん想像してたんだ！）満足でした。えっ、かわいかったよね？…それともアバタモエクボなんでしょうか（苦笑）。

・タカラヅカ・グローリー！
1章 ロケット
90名の大ロケットが後半にある関係で最初に初舞台生のロケット。聞いてはいたけど、あの衣装はナシだろう（爆笑）。90周年だからってかぶりものに「90」っていう丸い札（90円って感じ）ついてるんですよ。絶句。そのセンスがたまらなく宝塚だなーとも思うけどな。しかし、やっぱり初舞台生のロケットって観ると感動するんだよねー。銀橋を一列になって渡るところで毎年やられます…（ここ数年は毎年観てないじゃんというツッコミは不可）。

2章〜3章 プロローグ
ロケットの後がプロローグって…なんだかヘンな感じ。KIMUは相変わらず黄色を着せられていた。なんで？←前の公演でも黄色だったんだよねー。

4章 飛翔のとき
コムのダンス盛沢山…すっげー好き！なんですけどココ（絶賛）。最初にコムが少年役で踊り倒すんですよ。ダンサーになりたい少年がレッスンしているんだけど巧くできなくてくじけそうになっているところに妖精たちが現れて一緒に踊っているうちに、少年はできなかったターンができて「夢はかなうんだ！」という感じで終わる場面。すっげーベタなんだけど、まずコムが少年ってのがいいんですよ。ルックス的に無理なくハマる。それで踊り倒してくれるんですから大好物だっつーの。観てたら「あー、やっばコムのダンスはツボにメガヒット」と思いました。この場面はリピートしたいです（真剣）。

5章 ゴールデン・デイズ
4人口にＫＩＭＵが入っていたので「ほーぉ」と思った。くらいしか印象がない。えーっと、昔の月組公演で観た夢・フラグランスのデビュタントと色調や印象がカブるなぁ。
最後に、ミズしぇんが銀橋でキザる場面をもらっているんですが（しかし歌う曲がなぜか薬師丸ひろ子のカバーというか替え歌）、最前列に下りて当たり席の客に自分の帽子を被せてセリフ、更に返してもらってキザり、去り際にひとこと、みたいな演出があって！
私が観た公演は偶然花組トップ連＋α（OGの有未れおとかいたんだよー！/叫）の観劇公演だったので、花組トップのオサ（春野寿美礼）に対してそのアクション＋アドリブセリフになってしまったのでありました。面白かったけど。まず、オサに帽子を被せてのセリフが「それが花組流か？」で、返してもらった後の去り際は「勉強するぜ」でございました（笑）。

6章 血と汗と涙、そして生命
踊れるトップさんの組って感じよね ! ! ! ヤバい、やっぱりコムのダンス好きだっ！とにかく踊り倒す場面に弱いので、こういうの好き好き。ヒイキのKIMUを観たかったんですが、どうしてもダンスが好みのコムに意識を釣られてしまうという現象が起きました。立ち位置がコムの後ろにKIMUになってくれた時は本気で感謝したよ（笑）。暗闇の中で散る赤い薔薇（場面タイトルからしたら血の象徴ですかね）は幻想的で好きでした。暗い感じだけどキライじゃない雰囲気です。この場面もリピートしたいなー。っていうか、コム（＝このヒトのダンスは無条件で観たい！）とKIMU（＝一応現在のヅカイチオシ）をマルチアングルで観たい…（笑）。歌ってるのがハマコ（未来優希）と美穂圭子ちゃんなんで歌も凄かったー。

7章 ロマンス
デュエットダンス。まーちゃんも踊れるから不満はないです。でもコムってデュエットダンスよりソロダンス向きだよなって思う…（こそっ）。

8章 90名の大ロケット・ダンス
だいたい、節目の年は必ずやってますよねーその○周年の人数での大ロケット。5組化して組子が少なくなっている今、90名っつーたら初舞台生徒までほぼ総動員してるんじゃないかと思われますな。
90名いたらさすがにヒイキを見つけられないよなーと思っていたんですが、ざくっと一望しただけで発見できてしまいました。そんな自分にびっくり（笑）。
ロケットの後で、ガイチとミズしぇんの銀橋での掛け合いの歌アリ。TMP（あ、今はTCAか）のようだった、ははは（しかも私の中では花組と月組/古っ）。

9章 清く正しく美しく
前半は置いといて（爆）後半！黒燕尾でのボレローーーー！（ガッツポーズ）。好き、好き好きーー！大階段にざーっと男役が並んだだけでもうオナカイッパイ（早）。もう、お安いファンなんでね、黒燕尾があればそれだけで私は満足できます（笑）。背中で終わるポーズなんて最高ですよホント。ていうか、私の背中好きは宝塚で培われたんだなーとつくづく思います…。

10章 フィナーレ
立ち位置チェックでいっぱいいっぱい（笑）。階段降りはひとりだったんだっけ？←その割に既に忘却の彼方（爆）。

ショー総評
やっぱコムのダンス好きだ。←えっ、それだけ？