未定「壱」*本編 その1
千秋楽も終わってしまいましたが、今更ながら「未定」壱について。まずは本編 その1。
…いくつまであるか、全く未定。
(今年は「書き始めたレポを完結させる」を目標にがんばります…)。
参考まで、観劇日時と会場
2008/01/26 13:00 東京グローブ座(2Fカミテ)
2008/02/09 13:00 梅田劇場メインホール(シモテ)
2008/02/09 18:00 梅田劇場メインホール(センター)
開演前
ロビー
設置されているモニターに、白全身タイツ姿の2人が並んでいる、ほぼ無声コント(?)が流されます。私が見た限りでは東京と大阪、同じ映像でした。
最初は二人で並んでいるだけ。無声に耐えられなくなってひなが吹き出してしまうことが多かった(ひなは意外とゲラなのだと新発見)。
途中から、一度画面から消えて小道具(本編「演じきれ!」の衣装として用意されている被り物)を着用して戻って来るなどが繰り広げられるが基本的には無声。
途中から、すばるが視聴している客に向かって「はよ(客席)行けや」「トイレ行っとけよ、休憩ないぞ」などと話しかけたりします。
客席
最初から幕は上がっていて、舞台上には化粧前と応接セット(ソファーとテーブル)と扉がセットされている。
会場に流れているのは 「未定」零(ゼロ) と冠されたラジオ番組。DJがひな、「本日のゲストは~」と紹介さけてすばるが登場。基本としては、すばるがひなの無茶振りでゲストを演じる音声のみのコント。ひなが曲紹介してすばるが即興で歌う場合もあり。紹介される際のすばるの名前は少なくとも2パターンありました。個人的に一番ウケたのは「文房具というアルバムに収録されている消しゴムの歌」です。1度しか聞けなかったけど。
開演
1.楽屋
開演ベルもなく、ひながステージのカミテに設置されたドアから部屋に入って来て始まります。ひなが入ってきた後に客電が絞られていく。
ステージ上は、楽屋。ひながジャケットを脱いでハンガーにかけ、応接セットの椅子に座り、新聞を読み始める。しばらくするとすばるがやって来る。
すばるは、赤ジャージにノースリのダウンを着てニット帽をかぶっている。
ジャケットを脱いでハンガーにかけ、帽子を脱ぎながらソファーに座る。
どうやら、ここは「楽屋」である様子。テーブルの上には水のペットボトル、ボトルタイプのキシリトールガム、雑誌、スポーツ新聞。
※大阪はテーブルの上に小さな皿にお菓子を盛ったものも置かれていた。
※2/9のスポーツ新聞はデイリースポーツ。
すばるがカバンを開き、中からポーチを取り出しテーブルに置く。
続けてポーチを取り出し、テーブルに置いたポーチの隣に並べる。
更にポーチを出し、つぶれているものは形を整えて並べる。
この作業を繰り返し、テーブルの端から三分の一ほどがポーチで埋め尽くされたところで、置いたポーチの場所を入れ替える。ひなはその間も無言で新聞を読んでいる。
ポーチを並べる作業が終わり、すばるはひなに話しかけようとする。
しかし、話しかけようとしたタイミングでひなが咳払いをしたり、「ちょっとガム取って」と頼まれてしまったりで、すばるはなかなか話を切り出せない。
何度目かでやっと、話を切り出すことができる。思わず「やっと話せた!」と小さくガッツポーズ(かわいい…)。
すばるがひなに話したかったのは「オープニング、どうする?」という事。
せっかくの初めての二人での舞台、すばるはオープニングをもっと凄くしたい。
ひな、うんうん、と相槌を打っている…のかと思いきや、実はほとんど聞いておらず、新聞の記事からすばるにネタを振る。
※1/26昼は「1万円で口止めやって」「まぁ新聞に載ってるから口止めになってへんけどな」「新聞に言うた方が何ぼか貰えたんやろな」
※2/9は昼も夜も「こうだくみ涙の謝罪、やって」「あれは言うたらあかん」「あかんな」「あかんあかん」
乗ってしまったすばる、ちゃんと聞いてるか?と再度オープニングに関しての相談。
ひなの返答は「別にいいんちゃう?」「普通でええやん」「気張ることはないやろ」
しかし、すばるはせっかく二人でずっとやりたかった舞台ができるのだから、精一杯のことをしたいと話す。
すばるの熱弁に割ってはいるように、ひなの携帯に電話がかかってくる。
「おお、あー今日か!明日やと思ってたから」「ペペロンチーノで!(ボンゴレビヤンゴで!の場合もあり)」「うん、ほんなら終わったら連絡するわ」など電話の相手と会話。
ひなが電話を切ると、しばらくの無言の後、すばるが電話の相手が誰かの詮索と、連れて行って欲しいアピール開始。
※1/26は、相手が誰かの詮索をする方に必死でした。ひなが最終的に「それ(相手が誰か)答えなあかんか?」と軽くキレた(笑)。
「ボンゴレかぁ」「パスタ?俺もパスタ」「イタリアン?」などストレートに言わないので、なかなか伝わらない(笑)。
(ひなは新聞を読みながら「ボンゴレや」「パスタや」「イタリアンやな」などと生返事)。
繰り返すうちにやっと察したひなが「友達、すばるが知らんヤツやから(一緒に食事はすばるが人見知りして)無理やろ?」などと言う。
すばるとしては、終わったらひなと食事に行きたいので食い下がる。この辺りはアドリブ満開。
※「大丈夫や、俺(友達と)ひとこともしゃべらへんから」は秀逸の返しでした。そりゃひなも「あかんやん」って笑うよ(笑)。
※「俺とオマエは、毎日一緒に飯食うって決まってんの!産まれる前から決まってるんや」という駄々っ子モードにも爆笑しました。
そんな感じで、食い下がるすばるに観念したひなは友達に電話を掛けて、すばるも一緒でいいかとお伺いを立てる。
パスタの件がとりあえず落ち着く。再びオープニングどうする?の会話。
ひなとしては「無理してもしゃあないやん、今できる限りのことはしてると思うで」
すばるは「もっと上を目指さないとあかんやろ?」と話は平行線。
ひなは新聞を読みながらの会話であることは継続。
しばらくして、今度はすばるの携帯に電話がかかってくる。電話に出るすばる。ひなは化粧前に移動。
「おお、あれからどうなったん」「うんうん、ふふふふ(笑)」「あーまぁ俺はそれもありやと思うで?」とひとしきり話してから電話を切る。しばらくの間。
「…だぁれ?」※1/26は「友達?」だったかも。
今度はひなが、すばるの電話の相手の詮索。この間が絶妙でした。
すばるは、答えずに雑誌をぱらぱらめくっている。ひなが何度聞いても無視。業を煮やしてひながソファーの隣に座ってきても無視…。
また、ひなに電話がかかってくる。
「はぁ?早よ振り込めや!」「返してから言えや」「あかん、絶対貸さんで」「返したこともないのに貸してくればかりでおかしいやろ」
取立て屋ひなちゃん絶好調!(←コラ!)むっちゃ怒鳴ります。すばるは化粧前に移動してその怒鳴り声に怯えています。そしてひなが電話を切るやいなや…
「おとんやろ?」「正解」
どうやら、おとんがひなに借金しており、それをまだ返してないのに更に貸してくれと電話して来た様子。いやー、しかしひなの「早よ振り込めや!」は痺れるほど素敵でした。わはははは。
しばらくして、すばるが扉から出て行く。
その背中に「オープニング頼むで!」と言葉を投げるひな。
そこに電話がかかってくる。さっき夕食の約束をした友達からの様子。
「ああ、だったら仕方ないなぁ」「イタリアン駄目やったら、ペペロンチーノ駄目やけど」「ほんまゴメンな、うん、終わったら連絡するわ」
電話を切ると、すぐにまた着信音。
ひなは、携帯の画面を見て誰からの電話かを確認した後、楽屋の扉の方を見て逡巡してから、電話に出る。
「はい、ええ、もうすぐ本番です」「ええ、それは…でも無理はせんとってください」「はい、大丈夫です。ええ…元気になったら、見に来てください」
電話で話している間に、スポットライトがひなの周囲だけに絞られていく。
電話を切るひな、何かを振り切るように
「すばる、オープニング、頼むで」
暗転。
※1/26昼公演では、すばるがぐたぐだ。「もう俺は何もせんぞ」とソファーに寝転がってしまった。
ひなはすばるを促すが、どうしても動かない…。
最終的には、「それなら俺が(出て)行くで?」と脅し、すばるが「いやや」と断固拒否。でも動かない(笑)。
結局、だらーんと伸びたままのすばるをひなが担ぐように立たせて引きずって楽屋から出す、という強引な流れでした。
ひなはすばるを運んだ後、電話がかかり、話して切った後「あーーーしんど!」と咆哮(笑)してから「すばる、オープニング、頼むで」