Q&A/恩田陸
健康診断の待ち時間が長かったので、その間に。
ええ、今更ですがやっと読みました。ハードカバーで上梓された時に話題になっていたよね。
文庫待ち文庫待ち、としつこく唱えていました。ていうか、最近文庫はどこの出版社を見ても恩田さんの作品が新刊や準新刊として棚に平積みされていると言っても過言ではないような気がする。昔は全作品読んで新刊待ちだったのに、いつの間に!いや、読みたい作品がいつも待機しているっていうのは嬉しいことなんですけれど。ただ、理瀬シリーズはどこまで読んだんだったかな、常野はこれは未読の新作なのかな…と迷ってしまって手が出せない状態なんですけれどね(苦笑)。
それはさておき、実験的とも言える文体、というか形式。延々Q&Aですから。ひとつひとつのエピソードが連なっていく様は「ドミノ」に近いかな、と思うんですが、あれとも違う。ちょうど先日読了した、島田雅彦氏の「無限カノン」シリーズの第二部までが、二人称で進んでいく小説だったんですが(そういえば高校生の時に「二人称の小説は果たして作品として成立するか」を後輩たちと実験したことがあるなぁ…)、語り形式には色々あるなぁと言葉の面白さを感じました。
実は恩田さんの他の作品が待機文庫にあるんですが、違う書き手の作品から読むかも。新書で読みたい作品があるんですが、シリーズ13巻を読んだかどうか思い出せなくてためらっているのよー!14巻と15巻は買ったの…13巻は読んでないなら欲しいの…(そんなのばっかり)。