真夏の夜の夢。
Magical Summer 2005/08/14 マチソワ2公演を観劇した芝居部分の役ごとの所感。
順次メモを清書して更新予定。
現状ではとりあえず3人(直樹、アルバニー、ギルデンスターン)。
直樹 as 錦戸亮
男性キャストで2005年に生きる人間(いや、マスター as 横山だってそうだと言われると困るんだが)。だからこそコスチュームに頼ることができず、難しい役だったのではないかと思います。例えば惚れ薬の効果で非常に軽いノリで声を掛けている目尻の下がった(元々タレ目なんだけどさ)感じよりも、これまた惚れ薬で他の女性に恋してしまったためにホンモノの彼女に邪険に接する時の「うるさい」という怒号に、より「キュン」としてしまうのはひとえに彼の資質、というか、ファンが錦戸さんに求めているモノが何かがよーくわかる一幕であり、つまりはその瞬間は「直樹」としてではなく「錦戸亮」として見てしまっていると言う事で…こういう役の場合、演じてる感で溢れてしまうのもどうかとは思うのだけれど、どの辺りまで素を出すかの匙加減の難しさだよなぁ。
そういえば横山さんにソロを邪魔された時は歌えなくなってしまってたけど、あれは横山が悪ふざけし過ぎだったので仕方ないかな、と。ここは完全に「直樹」ではなく「亮」になっちゃってた。ああいうのは良くも悪くも「ジャニーズ舞台」だからだよなーと思わされちゃうね。そしてこんなにうだうだ言っててもそういうハプニングに喜んじゃうんだけどさ…ダメじゃん。
ところで、ひとつ気になったのは最初に森に迷い込んだ時に大樹の根元で眠る事にするのだけれど、カケオチまでした彼女と向かいあって眠らないのはなんでだろうっていうような細かいところだったりします。だって、ああいう時に背を向けて寝られたら淋しくない?少なくとも私はヤダよ(笑)。
カンパニュラ・アルバニー as 中間淳太
急遽代役としてメインキャストとして役を演じることになったと思われるのだけれど、他の7人に臆することなく、素直にまっすぐぶつかっていた印象がある。ただし彼だけ宝塚で言うところの「新人公演」を見ているかのような錯覚に陥ったのは否めません。7人に比べればこれまでの経験が格段に少ない事を熱意でカバーしている様子は好印象に繋がったかな。もちろんセリフを言った時の口跡などが気になったりするような技術面での残念さは多少あったけれど。←だからまさに「新人公演」だったのよ。
仕草や雰囲気(というか、持っている空気)がその役を演じるはずだった「彼」に似ている部分があり、多少見ていて気になったけれど、真似ではなく本人の資質なのだろうと思う。そして、なんだかんだ言ってこの代役を演じるというのは大きなチャンスだったと思うので、それを今後に活かせるといいよね。
ギルデンスターン/クローディオ as 渋谷すばる
とにかく、惜しむらくは身長!このひとことに尽きる。
もしもすばるの実際の身長が名鑑で言っている数値通りだったならばこの役が更にハマったと思う。もちろん、小柄なことを補える程の存在感と威厳とを見せつけていたとは思うのだけれども。
元々芝居ができる人だと思っていたけれど(贔屓目じゃないと信じたい)、歌が一切ない部分であれだけのオーラを放てる事を見事に実証したんじゃないかと。
付け髭に苦労していた様子が窺えたけれども、扮装としては違和感なく似合っていたのでイヤじゃなかったなぁ。
しかし、スキあらばハプニングを起こして面白くしてしまいたがるあるようなので、やりすぎには注意。そういう時にゲラ過ぎると思うし。その場面の最後以降にはきっちりと引き摺らないようにうまく処理していたし、絶対に崩せない部分では崩さない人ではあるとは思うから大きな影響はないんですけれどね。
エルフィン as 大倉忠義 & コンフィティ as 安田章大
スグリ・シートン as 丸山隆平
クラッスラ・アントーニオ as 村上信五
エミリア/クインス as 横山裕
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