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›2004年09月03日(金)

鈍獣観劇。

ありがたくも地方公演も行われた「鈍獣」観劇に赴きました。時間設定もアフター5にばっちり優しい設定で *1 仕事終わってから軽く腹ごしらえをしてから会場に向かう余裕っぷり。

それはさておき「鈍獣」。
御存知の方もおいででしょうが軽く説明すると、脚本:宮藤官九郎、演出:河原雅彦、出演:生瀬勝久・池田成志・古田新太・西田尚美・野波麻帆・乙葉、という布陣の舞台だったんですが、ポスターとかフライヤーの写真がボクサーとセコンドだったんですよ。で、うっかりDREAM BOYクドカン版を想像していたら(どんなんだよソレ…)ボクシングなんてまーったく出て来なかった!むー、てっきり新太さんあたりがバンジーするかと思ってたのに(笑)。本編に出て来ないだけじゃなく、登場人物の誰もボクシングに関わりがなかったという…確かに鈍獣サイトに「決してスポコンモノではありません」とは書いてあったよ、書いてあったけれどもー!じゃあなんでボクシングのカッコの写真がプレスで出ていたのかっつーたら「あ、なんか絵になったからついつい、てへ」って感じじゃないかと思われます。なんつーても脚本家様が会見の時点で「まだ脚本ができてませーん!」なんて言ってた気がするし(笑)。違うかなー。

しかも!それに加えて私はとてつもない誤解をしておりまして…。何の根拠もなくこの作品はきっとコメディだろうと思ってたの。既に東京(PARCO劇場)と大阪(シアター・ドラマシティ)の公演は終わっていたんだけど特に物語についての情報収集もしていなくて、別件で購入した「TOP STAGE」 *2 の公演写真にキオスクのおばちゃんに扮した男性キャスト御三方の写真が掲載されているのを見てコメディであるという確信を新たにしていた私を誰が責められようか(笑)。で、蓋を開けてみるとなんとこの作品はホラーだったんだよ…(苦笑)。

ていうか、途中まではトコトン笑い転げていたんですが…後半畳みかけるように恐怖心が這いあがって来たんだよ。途中何度か「ひゃっ!」とか「うぎゃー(泣)」と身をすくめましたもん。いや、すくめただけじゃなくて思わず悲鳴も洩れた(恥)。まだ地方公演残ってるし、万が一観劇予定の方のネタバレになってしまったら申し訳ないのでこれ以上は語りませんが、コメディだと思っている方がいたら「ホラーだからね」と言う事だけは伝えておくのが親切かもしれません。いや、一番いいのはジャンルの先入観持たずに観る事かもしれない。ある意味シュールにコメディではあったからさ。でも、お陰様で現在「エレベーターの扉が開く瞬間」と「電車の音」が怖かったりします。あと「おしまい」って言葉もな(泣)。

そうそう、私の4〜5列前の席で、演出の河原氏が観劇なさってました。東京や大阪ならいざ知らずこんな地方まで…とちょっと驚きましたけど、よく考えたら地方公演初日だったからなのかしら。カーテンコールが何度もあったんだけど、3回目あたりで自らスタンディングオベイションを盛大になさってましたわ。そしてカーテンコールの度に色んなアクションをしてくれる新太さんに毎回騙され惚れっぱなし。今回も「ひー素敵!」とメロメロになったのは言うまでもありません。あーあ、やっぱ5月に髑髏城見に行けば良かったなぁ…(チカラ一杯後悔/涙)。

終演時間が予想より遅くてアンケートの記入などしていたら22時を廻ってしまい、なんせ観たのがホラーだったためひとりで帰るのが怖くなり(弱)、結局別席で見ていたはぎ(@ももものこべや)や一緒に観ていた(というかチケット取ってくれた)EMIさん(@ツヨ、櫻井好き)と連れ立って帰った上に一緒に観劇したEMIさんはウチに泊まることに急遽変更(これさ、私も一人になるのが怖かったんだけどEMIさんもきっと夜道を帰るのが怖かったに違いないと思うの/笑)。トキオの連続放送を見るつもりで起きていたにも関わらず二人とも睡魔に負けて最後まで見られなかったのでした、とほほ。

内容はホント怖かったけど、久々にちゃんと筋も伏線も通っている芝居が見られて満足。なかなか遠征してまでは観られないので、地元に来てくれる公演で観たいのがあったらまた行こうと思います、ハイ。

  • *1 : 19時開演。どこぞの事務所様にも見習って頂きたいトコロ…。
    *2 : もちろんSUMMARYと関ジャニサマスペ目当て。

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