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›2000年09月22日(金)

Believe Your Smile

渋谷すばるって人のことを考えると、前ほどじゃないけど、相変わらず「痛い」。
だったら考えるの、辞めたらいいんだけど、それもできず。
「痛い」って思っても、瞳が反らせない日々を送ってるワケですよ。

で、やはり今日という日にはすばるに関して書きたいなって思ったんだけど。
先日の「キミは泣いてツヨくなる」でとりあえず書き尽くした感があるからなぁ…とちょっと困ってみたり。
あれ、今日まで出すの引っ張ればよかったな(笑)。
なんて言っても仕方ないので(それにあの文章はあの時しか書けなかったと思う)、すばるに対して今思ってる事をちょっとだけ書きますね。

すばるの歌は、あまりにも「すばる自身」で。
きっと、何で表現するよりも「歌うこと」で自分を表現してると思う。
そしてすばるは、歌う時、嘘をつかない。
自分をすべて見せることにタメライがない。

すばるの歌には、渋谷すばるの「今」のすべてがある。

だから、今のすばるに、歌って欲しいと思ってる曲がある。
今までにも、歌ってる曲なんだけど、すばるがその曲を歌ってるのが、好きで。
でも、春コンの時には、きっとこの曲はすばるには歌えなかっただろうって、曲。
その曲、きっと今のすばるは、前よりももっと優しく歌えると思う。
なんとなく、そう確信してる。
ちなみにその曲…今回のドームコンで歌ってるらしいです、ふふっ。

渋谷すばるくん、19歳のお誕生日おめでとう。
すばるがすばるの歌を歌う限り、私はすばるが好きだよ。


-----HAPPY BIRTHDAY to Subaru with LOVE 2000/09/22 

›2000年09月04日(月)

君を微笑みに変えて。

最初に断わっておきます。
私は、小原裕貴くんのファンではありません。かといって裕貴を嫌いってワケでもありません。しかも、裕貴がコンサートのMCで「このコンサートを最後に、学業に専念します」と発表したという知らせをもらったのは2000年9月3日大阪ドーム公演が終了したと思われる時間でした。19時25分頃です。数人からメールをもらい、電話で聞きました。私はその場その瞬間には居合わせてません。今回、この文章を書いてもいいのか、書かないべきなのかは正直わかりません。だけど、こんな風に思ってしまった人もいるんだよって事で、ちょっとだけ書かせてください。

知らせを聞いた時は、まず驚いて、事実確認をしました。
メールして、電話して、その場に居合わせてた…つまり、大阪コンに参加していた友人に電話しました。
数人から聞きましたけど、それには、その教えてくれた人の視点だとか思想が入っています。
なので、自分で見聞きしたらどういう印象になったかはわかりません。

小原裕貴は、MCで「今回はちゃんと伝えたいから」ってニュアンスの事を言い、文章を書いた紙を読み上げた。
裕貴は、泣いていた。
Jr.も、泣いていた。
客席も、泣いた。
そんな発表だったと、言います。

この話を聞いた時は、ちょっと放心しました。
何かに似た感覚だなって思った。
ジャニーズでは、今までこんな風な感覚なかったな、と思って。
なんだろうって自分の心を探ったら、見つかった答え。
「宝塚の、トップさんの退団発表に似てるんだ」

宝塚をご存知ない方には、申し訳ないんですがこの喩え、わからない感覚だと思います。
ちょっとだけ説明しますと、宝塚ってトコは、退団ってものがあります。
宝塚には、ずっといようと思えばいられなくはないのだけど、たいていは、いつの日か退団します。
トップスターという、必ず公演で主役をする立場になった人は、早くて2年長くて5年くらいで退団し、道を後輩に譲ります。もちろん、トップにならず、なれず、退団する人の方が多いです。
退団発表の記者会見をするのは、基本的にトップだけです。
裕貴の今回の発表は、良くも悪くも、とってもこの「トップスターの退団発表」に似ているって思いました。

裕貴は、自分で決断したのだと思う。
そして、その「決断」を発表する場を与えられた。
これは、どうした事か。
申し訳ないんだけど、その事の方が気になってしかたなかった。

今まで辞めていったJr.たち。
こんな風に「辞めます」って公の場発表した事、ありますか?
ないはずです。
グループデビューしていた中の誰かか脱退する時と、デビュー組が解散する時は、それなりの発表がありました。だけど、Jr.は今まで、ひっそりと、気がついたら、辞めていた。
それが、事務所のやり方でした。

じゃあ、どうして、今回は発表したの?

この答えを、考えていました。
そして、行き当たった解答は「宝塚のトップスターと同じだ」という論理でした。
もちろん、それだけの側面じゃないはずです。
だけど、その側面もあると思う。

「歌舞伎は襲名で、宝塚はトップ退団で儲ける」と言う言葉があるのですが、これはつまり、読んだ通りです。
宝塚のトップが退団するっていう事を発表するのは、「最後」を売りにするからです。
ご存知の通り、宝塚には「男役」ってのがあって、女性が男性を演じます。トップというのは、男役ですから、退団すると言う事は、その人の「男役」としての姿が最後であるという事を指します。
「最後」の姿が見たいのは、ファンとして当然でしょう。
だから、宝塚は「トップ退団で儲ける」と言われてます。

宝塚に限らず、やっぱり「最後」って見たい。
その人が見れなくなるとか、そう言うのはもちろん、芝居とかコンの最終日を見たいってのも、その心理だし。
この公演は、このコンサートは、この役を演じるこの人は、もう二度と見られない。(芝居には再演ってのもあるけど)だから、最後ってのは、プレミアであり、みんなが見たい、と感じるモノであるわけです。

今回、小原裕貴が発表したのは、どうしてなんだろう。
裕貴のファンにとって、そして、今まで発表することなく辞めていった、少なくないJr.のファンにとって。
裕貴以外の、これからもまだJr.でいるであろう、Jr.のファンにとって。
きっと、受けとめ方は、違うと思います。

第一に思ったのは、裕貴が利用されたのでなければいいなって事。
今回、三大ドームコンって事で、チケットはさばき切れていない様子。
大阪こそ、一般発売はなかったし、締めきりの延長もなかったけれど、名古屋と東京2Daysに関しては、情報局会員だけでは満員御礼ってワケにはいかず、一般もあり、受付の延長もした。東京はまだ締めきってもいない。
嵐コンのMCで、Jr.がアピールする機会があったのだけど、そのJr.コンの告知に、ある種の切実さを感じた人は少なくないと思う。そのアピールが的確だったかどうかは別として。
それに、去年のドームとか、このGWのJr.コンに来ている人にしたら、Jr.コンの現状は言わずもがなでしょう。
今のJr.に、ハッキリ言って三大ドーム計4公演を満員にする力はないです。マスコミ的にはともかく、現場の実情として。

裕貴が「辞めます」と発表した事で、大阪だけにしようと思っていたり、さまざまの理由で行くつもりでなかったと言う人の中には「裕貴が最後になるんだったら行く」と思う人はいるでしょう。幸か不幸か今後の公演は完売してない。今からでも遅くない。
逆から透かしてみると、つまりチケットが売れる。
これを、狙っての発表ではないと、言い切れますか?

それから、このことを発表してしまった事で、もう戻れなくなる。そう感じた。
いや、戻って来たっていい。だけど、戻って来るのだったら「休養」でもよかったはずだ。
復帰を前提とした「休養」をよしとはせず、自らの意志で選び取った自分の未来。
戻って来られなくなる。そのこともわかっていて、自分の口からファンに語ったのだと思うし、その分、裕貴の決断がホンモノであるって思った。
完全なる、決別。そして、潔さ。
これは、裕貴が示した「もうひとつの道」であるとも思える。
続けることも、大変だけど、辞める決断を下すことも、同じ位に大変なこと。
辞めるって言う事は、勇気だ。そしてそれを宣言して、自分で期限を切ることは、とってもしんどいことだ。
小原裕貴は、その重い一歩を踏み出した。
彼が、色んな事を考えなかったはずはない。
ファンのこと、いままでのこと、仲間のこと、そして、自分自身の将来のことも。
それで選んだ、裕貴の決断を商売にしたのであれば、この世界の汚さは知ってたつもりだけど、それでも汚されたみたいでイヤだと感じてる。
そして、もっとイヤなことさえ考えている。そのことは私の完全なる「考えすぎな悪いこと」だといいなって思うし、ここには敢えて書かないけれど。

ファンにしてみたら、最後だよって言ってもらえて、最後を見ることができるってメリットもある。
突然いなくなって、ちょっと休んでいるだけだよねって思って、信じて、待って…待ち続けて。
だけど、実は辞めちゃっていて…。
あの日見たあの姿が、思えば最後だったんだ、と、切なく振り返る。
そんな終わりより、覚悟して見届ける最後ってのは、いいのかもしれない。
だったら、今までどうしてそうしてこなかったのか。そうさせてこなったのか。
今までが、常時コンサートやっていたわけじゃないからとか、そういうのも理由の一つかもしれないけど。
それだけじゃなく、掃いて捨てるほどいる(って失礼な言い方だけど)Jr.ってものは、代わりがいくらでもいるんだよって、そう言う事かもしれない。
二宮が言ってた。
「Jr.の時は、代わりがいた。嵐になったら、代わりがいない。だから、自覚(責任感、だったかも)が生まれた。」
だけどさ、言わせてもらえば、Jr.のひとりひとりにだって、代わりはいないんだよ。
ダンスポジションは、もし体調くずしたり、学校行事だったりで欠席したら、誰かが埋めてくれるかもしれない。そういう意味でだったら、代わりはいるのかもしれない。
だけど、あるひとりのJr.が、ダンスにいなかったり、テレビに出てないってことで、どうしていないんだろうって、心配したりするファンが、必ずいるんだ。
端っこで踊ってる子にも、センターで踊ってる子にも、ファンはいる。
そして、今までに、ふっと消えてしまってずっと忘れられないJr.ってのを心に住まわせてるファンって、少なくない。そう思う。そして、フェイドアウトほど切ない終わり方は、ない。

小原裕貴というJr.は、その「掃いて捨てる」ほどいるJrの中で、キャリアも申し分なく、ファンも多く、ドラマ出演も、映画主演もしているし、個別認識されているJr.である。
だから、今回発表した。
こんな言い方はしたくないけど、裕貴の「引退」は、商売になるから。
もしかしたら、他にも今回のコンサートを最後にJr.を辞める子はいるかもしれないけど、だけどきっとそういうJr.がいても、その子の事は発表しないでしょう。
その子のファンは、最後だと知らずに、最後のステージを見ているのかもしれないし、最後だと知らずにその「ラストステージ」を見られないかもしれない。
いつもの、フェイドアウト。
どっちがいいかなんて、わからない。結局別れは切なくて淋しいものだから。

だけど裕貴が、(多分)迷って、それで自らで自分の歩む道を決断した。
その事実は変わらない。

裕貴が10年続けてきたJr.と、学業とを自分の中で熟考して、学業を選択した。
もちろん、両立って道もあって、今までそうしてきたけど、彼なりの考えで、敢えて選択と決断をした。
その事を商売に利用されたのだとしたら、怒りを感じます。
もし、そうだったとしたらなおさら、小原裕貴というJr.を、ファンも仲間たちも、そして何より本人が、幸せにラストステージを迎えられるように、して欲しい。

そして、これは、私が裕貴のファンではないから言えることなのかもしれないけれど、今求めるのは、10年間のジャニーズJr.としての小原裕貴を、有終の美で終えて欲しいという事。最後の瞬間をできれば最高の気分でしめくくって欲しいし、裕貴には「小原裕貴を好きで良かった」ってファンが思えるラストステージを、務めて欲しい。
それが、決断を敢えて発表した、小原裕貴のファンに対する、そして、フェイドアウトしていったJr.達に対する誠実さだと思うから。

裕貴、まだ終わってないよ。
真価を問われるのは、これからだよ。
最後の瞬間まで、見てるから。
その時、最高の「小原裕貴」を、見せてください。

*

※以下の文章は、この文章を綴る時に意識的に書かなかった部分です。当初発表分を読んだ友達からメールをもらって、そのメールに対してのレスとして出したものの一部に加筆訂正をし(文体など)、他の話題(すばる論を後半で展開していたのでその部分)を削除したものです。メールと、書いた内容は変えていません。ある意味サイトに掲載するつもりの文章を書く時とは意識が違っています。

続く文章に関しては、いつも以上にイチファンが感じた事の域を出るものではありません。この考えを読む事で不快を感じる方もいるかと思います。だからこそ、当初の文章からは割愛したものなので、「これは…」と思った時点で、ブラウザのバックボタンなどを利用してこのページから脱出してください。苦情等もおありでしょうが一個人の感じ方として流し読みしてください。…繰り返します。「この先に展開される文章は、一個人が感じ、考え、提示されたモノから推測したものです。事実ではありません」

その事を了承できた方のみ、続きをどうぞ。