Eden

あなたのSMAPは、何人グループですか？

こう質問されたら、どう答えますか？
私はSMAPコンMCで、改めてこのことを考えてしまいました。
事の起こりは、次の曲の準備の為に吾郎と剛がハケてから、中居＆木村＆慎吾が「Jフレトーク』で、のような発言をした事です。（抜粋）

（＊なぜSMAPだけJ-FRIENDSや、宝塚公演の時に声がかけてもらえないのか？というトークをした流れから）
慎吾　「俺、前から真剣に考えてたんだけどさ」
中居　「なんだよ」
慎吾　「ひとりだけででもJ-FRIENDSに参加していいかな？」
拓哉　「いいよ。そのかわり、うちらの写真持って歌えよ！」
中居　「白黒で、黒い枠ついたやつ！（笑）」
拓哉　「おい！慎吾」
慎吾　「んー？」
拓哉　「その時は、森の写真もわすれんなよ！」

不覚にもこの瞬間、色々ぐるぐる頭の中を考えが回る前に、涙ぐんでしまいまして、ちょっと考えてみたんです。

私はSMAPを、何人グループという認識で観ているんだろう？

私は、ずっとSMAPは6人だと思ってました。だけど、森且行くんがオーサレーサーになるためにSMAPから脱退という道を選択し、SMAPは5人という事に（世間的事実として）なりました。

森且行がオートレーサーになるという進路を選択した後は、SMAPが、中居･木村･稲垣・草〓・香取と表記されるようになり。
SMAPの過去のVTRを流す時も、森と言う名のメンバーは巧妙に消され。
もちろん、それ以後のSMAPは５人で出演し。
コンサートも5人でやっている。

そんな光景が始まりました。

最初は違和感だった5人のSMAP
過去のVTRを流す際は今だって「森且行」が写らない。
最初に5人で出演したSMAPをテレビで見た時は違和感だったし。
5人になってから初めてのコンサートでは、開演前不安だった。

しばらくは「SMAP6人揃って」と、友達との会話でも思わず言ってたし。
森くんのパートを他のメンバーが歌うことも違和感だったし。
SMAPは私にとって「6人グループ」だった。絶対的に。

それが、いつのまにか目に見える「5人」という数に慣れていた。
それまでは、「6人」と言ったらSMAPだったけど、最近は「6人」といったらV6と答えてしまう。そんな自分が最初の頃はイヤだったけど、最近それにも慣れてしまった。
そして、事実私たちファンの前に姿を現す時、SMAPは5つのシルエット。決してその影が6つである事はない。

SMAPは、5人グループという認識になってしまった、という事、なのかもしれない。

これを、悪いとは思わないです。現実だから。事実だから。
それに、SMAPのファンになった時には、もうSMAPは5人で歌っていた！と言う人もいるでしょうし。そういう人にとってはSMAPは5人という認識でしょう。
たとえ、森且行がいたことを知っていても。実感としてはないでしょうから。
それが悪いとは思わないし、それでいいと思う。

私は、SMAPが5人になったとき、絶対「SMAPはそれでも6人だ！」って思ってた。この思いはずっと変わらないって思ってた。そんなこともゆっくりと時間に溶けてしまっていて。今回のこの木村くんの発言で、思い出した。

そう言えばちょっと前なんだけど。SMAPはどんな形でもSMAPだ！と思ったものがあって。
「SMAP　010」という、森くんがオートの道を選択した後、つまり「5人」でやった最初のライブビデオに収録されている、ミニドラマ。
これ、初めて見た時、すごく嬉しくて。すごく感動したのね。
そこに、「森且行がいること」が、「いないこと」によって表現されていた。
確かに、SMAPは「6人」で存在していた。影は5つだったけど、6つ目の影の存在を感じた。
そのビデオ『LONDON STORY』において、それが表現されていた。
でも、それはノスタルジーなんかでも、後ろ向きな思いでも、もちろんない。
「FIVE TRUE LOVE」じゃないけど、後ろ向いても、戻れるわけじゃない。
SMAPっていうグループが、6つの個々の集合体であって、グループという枠のなかの6人ではない、という事を実感した。

つまり、
１＋１＋１＋１＋１＋１＝SMAP
６＝SMAPでも、６−１＝SMAPでもなかった。
うまく言えないんだけど。
それぞれの「１」がどこにいても、の大きなSMAPという枠からはみ出ることはないくらいに、SMAPっていうのは初めからSMAPという単体ではなく、とても大きく緩やかな集合体なんだなぁ、って思って。
そんなSMAPだから好きだなぁって、素直に思った。

「森の写真も忘れるなよ！」

不意打ちのこの言葉。
木村くんにとって、そして、SMAPにとってのSMAPは、今だって6人で、そして今は5人。

あなたのSMAPは、何人グループですか？