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›2008年05月01日(木)

アヒルと鴨のコインロッカー/伊坂幸太郎

やられた…!

アヒルと鴨のコインロッカー

やられたって言うのはこの作品のどんでん返しが云々って言う話じゃないのがこれまた切ないトコロで…いや、ちゃんと読んだならば「やられた…!」って言う感想になったんじゃないかと思うんですけれども。実は私、トリックを(って言うかネタを)知った上で読んでたから騙されようがなかったのです、とほほ。

それは切ない事故のようなものでした。

と言いますのは、これ映画化されてる作品で、その映画が観たかったのね。いやつまり映画は観ていないんだけれど。で、私が、この作品を観たかったことをよーくよーく知っていた相方が、その映画を途中まで(※ここポイント)DVDで観て、あらすじを語ってくれたんですよ。よかれと思って(本人談)。その時、私は「原作本を買った」と伝えたつもりだったんですが、全くそれが伝わっておらず、相方は…よかれと思って(しつこいけれど本人談)、途中まで観たDVDの内容を語ってくれたワケです。そしてその途中までってのが、ちょうどネタバレのところまでだった、と…。

いや、だってそれってこの物語のキモじゃん!と思わず言ってしまったんですが、その時点で「え?だってこの映画もう観ないでしょ?」って言われてね。いやいや原作本買って読もうとしてるとこだし!と返事したら「えーーー!早く言ってよ!」って言われました。いや、だから「原作本あるよ」って私言ってたんだけど、それが「その映画は原作のある作品だよ」という意味だと誤解されていたようです…言葉って厄介だな、面と向かって話してるのに大きな誤解が生じてる…!

でもまぁ、最後の最後のネタバレは話してないから!だって最後まで観てないもん!とは相方談でしたが、それ以降に特に大きなどんでん返しはありませんでしたよ、とだけ伝えておきます…切ない(苦笑)。

いや、でもその大掛かりな仕掛けがネタバラシされた後の最後の場面の余韻は素敵でしたけどね…(黙)。
うーん、でも最後のネタバレのところまで読んでから前に戻って読み直して「あー!」ってする手間が省けたんだよねきっと(ポジティブ)。その、前に戻って読み直すのがミステリの醍醐味だなんて言わないでおきます、余り言うと相方が泣くかもしれないからねぇ。

えー、今更ながらの教訓。ミステリのネタバレは絶対にやめましょう…(笑)。